夕日の沈む海/秋葉竹
決まり文句のような言葉
諦められないのですよ、言葉を、
はだかのいろをした、
ピンクっぽい恥じらいを。
おひさまが死んだと思われなくて
悲しみの原色を体験した
ただ、心地よい弾力のまくらを
彼より世界に必要なものとする
浮かび上がった間違いが
街を歩いている私に降り注ぐ、いや、いい。
そんな出会いがしらの、のけものの本性。
誰にも知られたくない、
秘密の罪を懺悔する白い小さな教会で、
座りこんでいるコウモリさえ
振り返れば、しあわせになるだろう。
ふざけ倒したよう、
眼鏡の制服の彼女のことが
読んだトリビアに似せて好きになったら、
えら呼吸でもして、海底深くに沈みたい。
泳げない1日でもいい、
夕日が沈む海だというから。
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