化石恋/秋葉竹
 

照明に
濡れた花びら目を伏せて
選んでほしいし、忘れてほしい

恋しくて
声を凍らす粉雪に、
降られた鼓動は、自由を奪われ

純粋を
このワンピースに飾りつけ
まるで地吹雪みたいに乱れる

いだきたい
運命よりも、とおい月
届くはずない憧れにも似た、

奴にキス
しているなんて言えないよ
だってみんなに嫌われてる蛇

時が砂、
おとす小瓶のような影、
いっさいがっさい責められない罪

不戦敗
だけはなんとか阻止したく
片恋革命おこしてみたのに

夜のうち
こころの化石を発掘し
肉づけしてみて、惚れてもよいわよ




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