Everybody Is/寒雪
一日一日
理不尽がが眼前で
激しく交錯しては
頭上から砕け散った
氷の欠片を象って
何も持たない空っぽの手
よけ切れずに
気が付いたら
心の隅まで傷だらけ
飽き飽きしているさ
行き場のない叫び声を
ピンボールみたいに
弾き飛ばすのが
今の自分のポテンシャル
幾重にも重なった
ミルフィーユ仕立ての
悪意をただただ
心の奥まで入らないように
守るのが精一杯
いつまで続くのか
紅潮した月を睨む
そんなきみの背中を
後ろから抱えて
耳元で呟いてあげたい
たとえ力なく
自分を維持することしか
出来なくても
きみは勇敢な戦士だ
きみは紛れもない勇者なのだ
気休めかもしれないけど
滂沱の涙の行き先がに
きみきみの未来はある
そう願っている
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