手紙/
ミナト 螢
真っ直ぐな心を曲がった文字で
見苦しくても伝えたいと思う
感謝の気持ちやこれからのことを
ボールペンの先で転がしながら
いつも何倍もの優しさをくれる
君の言葉に負けてばかりだから
自信がなくなる乾いた舌で
古い切手を舐めるのは嫌だ
さらけ出せるほど安くない心
僕が作った壁の高さなんて
有料道路で逆走をしてる
迷子の車が突っ込んで来る
剥き出しの声があんなにも通る
その現実に圧倒されるけど
葉の一枚に宿る言葉の価値を
喜びに変えて君に届けたい
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