ミダシナミ/
巳 砂
除光液の臭いに包まれながら、
女のあたしは、爪を何度も塗り直し。
色んな自分を演出しようが、根本はたった一人で。
マニキュアは、いやにキラキラ煌めいて
対比されたあたしの闇が鮮明で、泣ける。
戻る
編
削
Point
(1)