ミダシナミ/巳 砂
 

除光液の臭いに包まれながら、

女のあたしは、爪を何度も塗り直し。


色んな自分を演出しようが、根本はたった一人で。


マニキュアは、いやにキラキラ煌めいて

対比されたあたしの闇が鮮明で、泣ける。

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