はるうらら/tatsuya
 
今日、君の夢を見た。
君と布団の中で抱き合ってる夢。
あたたかい夢だった。

「私のこと、好きなのはわかるけど。」
「そうですよ。そのためにがんばってるんだ。」

やわらかな夢だった。
実際に会ったときは、すごく緊張して言葉にできない。
どうしても聞きたかったこと。
夢の中でしか聞けないことを聞いてみたんだ。
でも、君の答えを聞く前に俺は目が覚めた。
どうしても聞きたかったこと。夢の中なら君に聞けそうだったこと。
その答えは宙に浮いたまま。夢はそこで終わったんだ。
今度はいつ会えるかな?
その答えはいつ聞けるかな?
こっちの世界じゃぎこちない二人の会話は自然に続いた。
やっぱり好きだよ。








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