平等でない/寒雪
ある朝目覚めると、今まで見た事のない部屋に自分がいることに気が付いた。
部屋は幅10メートル高さ3メートルほどの白色の壁が取り囲む形をしていて、中は僕以外誰もいない、がらんどうだった、
どうしてここにいるのだろう、と思って考えていると突然上から腕を縛られた、見ず知らずの40代くらいの男が降ってきた。
それと同時に聴こえてくる,低くくぐもった男の声。
男は言った。
「今から2択を選ぶのだ。ボタンを押せばこの男は開いた穴にい落ちて串刺しになるだろう。
そうすればお前は助かる。
嫌ならボタンを押さなければよい。
その時はお前が落ちて串刺しになるのだ」。
突拍子もない話だ。
だいたいボ
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