おわりの譜/
秋葉竹
えの迷いなのか、
わからないのだけれども、
桃の絵柄の巨大な金魚鉢は
風船金魚の不在を感じたまま
なんども、なんども、首をかしげ、
遠い未来を見据えようとするだろう
(これは、予定調和かも?)
り〜んご〜ん り〜んご〜ん
そんな、
しずしずと葬送された悲しみを鳴らす金魚鉢を
この、乾きやすく、濡れやすく、坂道の多い街の
り〜んご〜ん り〜んご〜ん
葬送の憂鬱の譜としようか?
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