旅にでも行こうか/
坂本瞳子
少し休んでみようか
そう思えたのは
疲れ果ててしまったから
精も根も尽きて
でも真っ白にはなっていなくて
立ち止まって
自らの鼓動が感じられて
呼吸をする必要を認識できて
だからこそ休息が必要だと
自覚ができた
ただ我武者羅に動き続けるほど
若くはないことも分かった
それでいい
それは自然の摂理だから
壊れる前で良かった
いまはそう思える
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