無意味/
寒雪
誰の気配も感じることのない
うすら寒い巻き上がる砂塵
呼吸さえままならない
静脈の血の色した払暁
幾度も幾度湧き上がる
否応なしに流転する未来
心の隙間をこじ開けて
侵入する凍えた日常を抱えて
増えていく日めくりの残骸を前に
ある日突然現れるのは
串に刺された意味
溶解した使命
砕け散ったDNA
無味無臭の悲しみを
植え付けられた世界が
ただただ
眼前に開けていくのを
目を凝らして見詰めるだけ
しか出来ない自分に気付く
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