夏の星/秋葉竹
 
川の舞い
いともあっさりひとつぶの
たそがれ色の蜜柑を呑み込む

爪をみる
ふるえる瞳はなに思い
私の夜に怯えているのか

夢をみる
悲しいキウイはすっぱくて
ハンバーガーには必須くだもの

恋します
しますと宣言することが
してないじぶんが足りない野望さ

やさしくて
どれどれどこが傷むのと
眠った私をさわるのどうして?

炎天下
凍えるほどの失恋を
したのはあなたの冷え切ったへや

夏の星
掴み取りたい三角を
さかさにしたようなハートのこころを

まよう魔に
おそれているまに稲妻に
撃たれ悲恋にだまり切る夏





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