黄色い鳥の物語/藤鈴呼
眼を閉じた
此処に 虹色を 垂らせば
上手い具合に 升目に埋めるボールが
見付かるだろうか
朱色の弾を 見つめながら
兎の嘆きを 聞きながら
何時だって思うのは 空の事
明日の朝 色合いばかりを気にしてる
期待に反して 曇天だったって
雨足が 遠のくのなら 良いもんだ
ジョウビタキ ジョウレンノタキ セキをする
堰を切って 流れ始める 涙のように
とろり 透明な液体を
わたしに ください
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
戻る 編 削 Point(1)