真夜中に降る雨が/坂本瞳子
うおお
雨が降っているぅ
と叫びたいのに
憚られる想いがして
綴るに留める
世知辛い世の中になったものだと
時世を不愉快に思いもする
だからといって抗うこともできず
為す術もなく
立ち尽くすわけもなく
言葉を文字に書き出して
なんとか自らを落ち着かせる
他人を不快にさせない
自ら我慢をし過ぎない
この均衡を見つけて
保つことの難しさを
抱えて生きていく
ときに孤独を求めながらも
雨の向こうの
暗い雲の向こうにはきっと
お月様が輝いているであろう
今宵もまた
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