夏と神話/藤沢
読売新聞じゃ愛は買えないな。
あの人に会いに行きたい。
今からでも遅くはない。
だけど 自分がもっと薄くなってしまうから。
正しいことばっか言ったって世界は愛せないだろう。
歌舞伎町のコンビニで捕らえられた鹿。
逃げ込んだ狭い路地、ゴミ箱に突っ込んで。
夏は暑いから冬に感じる孤独が無くていい。
あの時から3年が経っても残念だって怒られるかな。
あなたが眠りについても私はメールも電話も待ったよ。
あなたが私の抜け殻を愛していた事は知ってけど。
強いから大丈夫だろうって最後まで私を過信してたね。
私だって何もわからずに何もわからないくせにって唾を吐いた。
マフラー
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