詩とナイフ/
秋葉竹
ら心を、殺してくれよ
世界に降りくる、血だらけナイフは
けっして心を、穢しはしないが
オレは許され、だがその許しを
受け入れちまう、ことなどできない
同じひとりが、亡くなったので
オレはそいつを、心の友とし
賑やかめかして、詩を詠みつづける
心切り捨て、血をインクとし
明日は我が身と、いう運命(さだめ)
これが生きてる、ことだと笑った
早く早くと、死を急かされて
詩をおのぞみかと、吐き捨てた
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