星の数/
水宮うみ
寂しい夜も、悲しい夜も、眠れない夜もあるけれど、夜がなくなればいいなんて思わない。
だって夜がなかったら、空でたくさんの星が瞬いていることに、気付けなかっただろうから。
遠くにも光があることを、世界は本当に広いということを、知らないままだっただろうから。
窓を開ければ、数えきれないほどの小さな光たちが、僕の心に飛び込んでくる。
無限に広がる暗闇を越えて、君たちは僕のもとへとやってきてくれた。
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