あの娘のこどくな微笑みを美しいと思ってしまった僕は/秋葉竹
僕には、聴こえたんだよ、あの娘の
こころの(それこそ、まごころ笑、の)、
声が。
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あたしにはまごころしかないけど、
じぶんでじぶんを信じてあげるわ
もう、いいんだ
理屈なんかじゃないんだ
あたしがあたしを知っている
ほかには、
なにもないから
ひとりぼっちの寂しさや悲しさは
それはいくらかあるとしても、さ
一晩ねむれば忘れられるわ
忘れなければ、つらいおもいで、
忘れ薬で、忘れてしまおう
あたしは、空っぽじゃない
きよほうへんで、こころが、揺らぐし、
人の悪意で、傷つくし、
人
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