ラブ・ラプソディ(文学極道Version)/渡辺八畳@祝儀敷
 
彼女は私を自動的強制的に愛するシステムだということを私は知ってしまった!
彼女からの愛は総てプログラムによって事前に定められたものであった!
彼女の肌のつやも髪の長さも総て私のために常時調節されているのであった!
彼女の行動総てが私のために設定されたものなのであった!
彼女は私のための彼女であれと彼女以外の者によってプログラミングされていたのであった!
彼女と指を重ねたあの日も永遠に輝き続けるとも思えたあの日も総てが予定調和であった!
彼女を愛する私の気持ちもシステムによって仕向けられた代物なのであった!
彼女は私のための彼女はシステムの彼女のプログラミングの私の彼女の彼女のああああ
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