忘 題(z)/信天翁
 
         冬には 春を想い
      夏になると 秋の到来を
           呟いて みる
      その日 その日の天候に
    むなしい注文を 繰り返して

          街なかの広場は 
       つつじが丘 四号公園 
        の立札が建っている
             そうして
 ベンチも ブランコも すべり台も
          錆いろとなって
      静かに 子たちの到来を 
      待ちわびているのだろう
      そうだった そうだった
 スズメもカラスも ジャングルジム
には 寄り付きもせず に いるんだ
 


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