恋はやさしい夢の世界の終わりを告げる(57577Ver.)/秋葉竹
 



それはやさしい夢の世界の終わりです。



恋なんて、

煌めく青春その1ページ、

刹那咲き濡れ、枯れ行く花さ。



そのいっとき、

熱い気持ちで突き進む、

真白の太陽、苛烈な夏の日。



そんな風

吹くは青春、夢の世界、

誠実な夜に入れようビー玉。



疑うな。

枯れ行く花が枯れるのは、

だれにも止められないことさ。



疑わない。

けど、それならば、枯れるまで

ふたつの想い出づくりをしようよ。



いずれ冬、

来ればひとりで、こたつに入って

ぼんやりふたつを考え出す冬。



夏レモン。

夏に演じた恋、命がけ、

光輝く、ふたつの想い出。



そして冬、こたつの中で忘れ去るでしょう。

そのたいせつな、ふたりのふたつを。

そして、それこそが、

それこそが、やさしい夢の世界の終わりなのです。
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