ひとりブックカフェ/
天鳥そら
ぺらぺらめくる。
さらさらめくる。
どんどんめくる。
ぴたりと手をとめ顔をあげ、ぼんやり何かを思ってる。
次はどこへ連れてくの?
架空の世界を大冒険、今日のお供はおしゃまな少女。
目にとまった、テーブルの上のティーカップ。
手に取りこくんと一口飲んだなら、今度はケーキを頼もうか。
メニューに躍る甘やかな、誘いを「NO」と断って、ぱらりぱらりとまためくる。
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