いっしょくた/藤沢
 


何度絶望の朝を迎えても
つまらないと言いながらも
夕方のサイレンが鳴るの。
夜が長いせいで朝を迎えても
なんだか嬉しくも無いの何も無いの。
夢中で切った使い捨てカメラのシャッター。
現像に出す前にいつも恥ずかしい写真
撮って宝箱に仕舞ってしまうから。
何も無かった事にしよう。
出会わなかった事にしよう。
夢の中の雑踏ですれ違ったくらいの
たわいもない話さえも出来ない関係に戻ろう。
最後が喧嘩別れじゃないのが寂しいね。

悪口が言いたい
なのに私の周りはどうも正しい。
間違ったこと言ってる奴
勘違いしてる奴
頭ごなしに全否定して
世界で一番偉い人になった
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