こなごなの心のかけら/秋葉竹
 


こなごなの心の欠片、
拾い集めても何とも思わない。

見えない希望に振り回されて、
絶望している気にされる。

陽気に笑っているふりも、疲れたよ。

空はといえば、
何の意味もなく
真っ青な顔をして
あの山まで横たわっているけれど。

だからどうしたというんだ、雲よ。

夜になれば全てを掻き消してしまう
石灰色のギロチンが待っている。

嫌なことなどないけれど、
マイノリティーなことばかり。

さびついた言葉が、誰の耳にも届かない。

ああ、もう疲れた。
体の真ん中が疲れてしまい
そっと立っていることさえ難しい。

とろけ出す脳みそをストローですすったら、
暗黒のあしたをつかめないこの手を洗わなければ。

絶望って、落ち込むものなのか、よく知らないけど。
ああ、もう。誰も俺に許しなど与えるな。

悲しみや苦しみを知らないといい続けて。

生きていかなければ。









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