貯蔵庫が騒々しい―たとえそれを完璧に閉じ込めていたとしても。/ホロウ・シカエルボク
 
ろうか?俺はそれを身体的な要因だとはとらえていない、といって、心のなかにある異常のせいだとも考えてはいない、それはたとえば口が歪んでいるとか、耳の穴が片方潰れているとか、そういった特徴みたいなものだ。原因が分かったためしはなかった、つまりそれは知る必要のないことだというわけだ―べつに、達観的な境地に居るわけではないし、ヒネた気分で自分の欠陥を受け入れているわけでもない、ただ先に書いた通りの―ただそういうものだと考えているだけのことだ、冒頭のフレーズと話が違ってきているって?そうじゃないんだ、それはこれから説明するから―つまりさ、そんなことにもしも原因があるとするなら、それは俺が取るに足らない些細な
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