夜の光/
水宮うみ
この胸に孤独があって良かった。
もしなかったら、人の寂しさに共感することができないだろう。
誰かのために戦うことができないだろう。
この心に孤独があって良かった。
もしなかったら、僕はいつまでも借り物の言葉ばかりを吐き続けていただろう。
詩を書くようになんかならなかっただろう。
孤独は目には見えない光を放つ。
その光たちが、僕たちの夜を彩ってくれているような、そんな気がするのだ。
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