生命/
ミナト 螢
出窓に飾った写真がいつか
色をなくして匂いだけ残る
サッカーボールと一緒に映る
仲間たちとはもう肩を組めずに
時が流れてお別れの夜だ
言葉を探そうすると人は
いつもより目線が高くなるから
涙の跡に虹を渡せるよ
君は最高のシュートを決めて
キラキラと光る橋を飛び超えろ
僕の視線は眩しい泡の上
貝を閉じるように抱き締めてやる
燃えてゆく命に呟くのは
優しい気遣いなんてわからずに
頭の中が真っ白になっても
髪の毛は白くなりなくないね
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