悲しい想い/秋葉竹
終電が出るわ
どこにも行けやしないじゃない
あーあ、やっちまったか?
もうこれで好きになってはもらえないよね?
どれだけ好きになってもらうために
作り出せばよかったのか、心の花を。
わからないまま気にしながら
どこまで行けばいいんだろう
あなたがそばにいてくれたから
私はうぬぼれてしまっていた
あなたを想う私の悲しみは
雨がきれいさっぱり流してくれるだろう
このカラダさえ桜色の
色っぽさを感じてもらえたなら、
私が一番ダメな夢を
見続ける不幸な生真面目さをかき抱き
こんなつらい人生もつらくないからと、
うそぶいてかたほほで
不敵な笑みを浮かべて口笛吹くこともないのに。
口笛吹く人生も、いいと思うの。
けれど、
『傷つかないで』と言われても
そんな風に心が自由に操作できるものなの?
私には、ちょっと、ね。
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