ノート(わたし わたし)/木立 悟
 




わたしの虹が欲しければ
わたしの虹に触れなさい
羽を持つ虫どうしが重なり
空を知らない命が生まれる



わたしはまだ眠りたくない
赤く錆びた真昼の庭が
消えかけるほど明るく照らされ
わたしを夢みているものたちが
わたしを忘れて目覚めるまでは


















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