泣いてもいいのに/秋葉竹
るあいてもいないよる。
明けないよるは ないはずなのに
あなたは明けないよるにいる。
あなたが いない、
せかいは、いやだ。
わたしは、あなただ
あなたとおなじだ。
このあたたかい、明かるいせかいは、
陽気にすぎて、なじめないんだ。
かぜをおこして、かぜにとびのり、
あなたをおいかけ、異界へゆきたい。
あなたをおいかけ、ゆきたい異界へ
わたしのしかくで、いけない罪ゆえ。
そしてわたしは、このばでこどくだ。
にどとあえない、ひとりの女性だ。
さいあいのひとを、おもいでにする
そんな大罪、わたしはおかした。
もう
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