幾百億、幾千億の詩(うた)の詩(うた)/秋葉竹
 

街は、あなたが必要です。

かたあしで立つと、揺れる街
みあげればみえる
幾千幾万の銀河系の白い糸の模様たち
星座となのる用意があるものたちです。

街の灯が深く味わいもされず
オンザロックで、ただ酔うためだけに
飲み干されたものですから。

街は、あなたが必要です。

愛を描く、古びた歌詞のなかに、
つきなみな表現を照れる詩(うた)があり、
照れながらでも小さな声ででも、
悲しみをもてあます心には届いて欲しいから、
夢の中では夜空にしみこませたいのです、

その空から降る綺麗な直線の雨を
お願い、どうかこの不幸な血の滴る心臓に
届けてください。
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