マルクスは言った/たこ
 
運ぶ大学生
ハゲ親父

スイカをピッと
オートチャージ

ウルルとハララが
笑いながら
中央改札に集まって行く

アルタ前を歩く
人、人、人、人
時々、又吉
あるいは異星人
みたいな全身ヘアピンおじさん
とショボい犬の
いる
ビックロ前
向かいは紀伊国屋

人の息が充満する
夏の夜の靖国通り
ゴミの匂い

この街は巨大な
電子音
きらびやかな
エレクトロニクス

シズルがネオン色にかがやいて
蜘蛛の巣のような電線を伝い
キリルキリルと交信してる

集まるみんなの
エネルギー
電子音に変換されて
ジャンボ機みたいな
街を動かす
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