空と修羅/第2の地球
 
こんなにも
色を変えている
お前は
不実でないはずがないのに
そうやっていつまでも睨むなら
私には瞳は要らない
そして今や私の瞳は液体で満たされ
誰にも見つからない代わりに
不自由な石ころだ

空がど真ん中から語りかけてきている

何だというのだ
私にはお前を睨み返す瞳が無いというのに
空よ
まやかす無かれ
空と空とがぶつかる音がこんなにも
するではないか

空よ空よ
透きとおるからやめてくれ

私は
息絶え死ぬるときまで
独りの修羅で在り続けたいのだ
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