ロボウティー「天動説の子ども」について/田代深子
 

「天動説の子ども」 ロボウティー
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 この詩を読んで感じる苛立ちはなんだろうかと考えた。初めは何故なのかよくわからず、親子関係を扱うナイーヴさゆえなのかなどとも考えたのだが、どうやらそうではなく、たんに技術の問題であるらしい。
 ひとつには、行の長さに差があることが気にかかってしまう。はじめのほうに長い行がまとまってあるが、後半にはない。また行開けの頻度が後半にいくにつれ短くなる。このアンバランスが意図的に配されたものだと思える効果も感じられない。おそらくは作者の気分、作者にとっては必然かもしれ
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