赤いメッセージ/ミナト 螢
 
ケチャップが人差し指に付いたら
誰かが舐めてくれたはずなのに
パパとママがいない台所は
甘酸っぱくて思い出に酔った

きっと一度はポケットに隠した
好きですなんてどの星にもある

遥か遠くまで運んでゆける
血の滲むような赤いメッセージ

空腹の僕が闘ってるのは
孤独な夜の過ごし方だろう

愛を失くして夢に破れても
オムライスの上に何かを描き
子供の頃に立てた旗みたいな
大きな船を今から出そうぜ
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