赤いメッセージ/
ミナト 螢
ケチャップが人差し指に付いたら
誰かが舐めてくれたはずなのに
パパとママがいない台所は
甘酸っぱくて思い出に酔った
きっと一度はポケットに隠した
好きですなんてどの星にもある
遥か遠くまで運んでゆける
血の滲むような赤いメッセージ
空腹の僕が闘ってるのは
孤独な夜の過ごし方だろう
愛を失くして夢に破れても
オムライスの上に何かを描き
子供の頃に立てた旗みたいな
大きな船を今から出そうぜ
戻る
編
削
Point
(3)