とくべつな愛/秋葉竹
とくべつな愛されかたをしたかった
紅色の、燃えるような声で。
まるで悲しみをすべて暴き出してしまう
慈悲のかけらもない冷たい蛙の眼つきで。
寂しいひとり寝の暮らしなど
暮らしではないとほざくいやらしい蛇の舌つきで。
あたたかかった夕方かがやくひとつ星のように
散りゆく桜を見上げてしまう戸惑いの瞳のように
諦めてしまうまえにできることはあるのだろうか。
さまざまなぬくもりが心に広がる孤独ゆえの
泣かない決意のような小さな虫のような生命が、
どこへ降り立つ涙の軌跡をみせるのか。
ぼんやりと声を出さないままで
生き残れると教えられた新しい子供
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