『春と修羅』を読んで/
たこ
このひととき ひとときも
一枚一枚剥がれ落ちる
そうだ 俺はこの世の修羅だ
拠ん所なき独りの俺は
やはりこの世の修羅なのだ
橋の向こうを眺めれば
さらさらさらと 流れ渡る
黒い川の硝子のきらめき
その瞬きから瞬きを
韋駄天が飛び越えてゆく
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