ナビゲーション/
ミナト 螢
タクシーの窓から見える夜景に
魂を投げて光になった
都会のイルミネーションはきっと
居心地の良いテーブルみたいで
すれ違う過去に乾杯をする
輝きの真ん中にいる人は
白い歯を出して笑っていたし
赤い血を隠し踊っていたよ
夢がまだ形を捉える前の
軽やかな足でステップを踏んで
ここは天国じゃないと解っても
怖いことなど全て封じ込めて
シートベルトを外したら飛べる
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