4月1日、月天のもとふたり出逢って/秋葉竹
 


ふたり初めて目と目があって、
月天のもと、四月馬鹿の日、
ま白の光を浴びながら。

ふたりして、
ふたりとも、

ふたり出逢って
一目で恋して
泣いて、笑って、ケンカして、
そういう未来を知っていた。

悲しい刀が心の花を
見るも無惨に切り散らし、
希望という名のふざけた火事を
その花吹雪で、消し去った。

その邪(よこしま)な嫉妬の導線、
認めた上で、鼻唄を、
小さな声で歌うのは、
せめて忘れてしまわないため。
忘れてしまった赤錆び味の、
心の水を飲みたくなくて。

あの日初めて目が合ったとき、
捕縛の縄より強固な針金、
生き
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