恋はピンクといいはるの?/秋葉竹
 

涙ぽろ、ぽろぽろぽろぽろ雪の中
ここが新宿ゴールデン街

アルコール消毒なんてオヤジギャグ
潰れるまで飲み記憶を消毒

嫌なことを避けて忘れて明くる朝
「しん」と心が聞き耳たててる

忘れたい悲しい思いもいたずらも
2人弾けた夜(よ)の街の灯も

罪な女(ひと)星空の次に僕を見て
クスクス笑っておいでと誘(いざな)う

魂を酔わせるほどの酒の味
「おいしい」じゃなくってこぼれた「好きです」

爛れたら二度と戻ってこないから
今この唇ほらレモン味

宵闇が迫る前から酒を飲み
この店で酔うあなたにあうから

なにしおう女を落とす女だと
顔に明記しくちびるに指

世界からレモンの味の恋が消えたら
うつむくあなたをガマンせず抱く

それほどの恋をピンクといいはるの?
ただ好きなだけ指も触れない


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