花火大会の夜/
秋葉竹
、地表の一島嶼がある。
そこに国境はなく、
ただの平等に吹きすぎる熱い風があり、
どこへ行こうと、明るい未来を守る、
優しすぎる神様を思って、
おもい、ねがい、いのる、人間どもがいる。
あ、花火が上がる、
上がるよ。
真夏の花火大会に、宇宙の、
冷たすぎる漆黒がにじみ出す空に、
打ち上げられた一輪の花が咲き、
いちばん大切な美しい夜を、
色とりどりに飾るだろう。
戻る
編
削
Point
(4)