薄氷の道/
朧月
いやなことばかり言ってしまい
そんな自分の顔をみたくなくて
夜ににげましたひとり
まっくらはこわいとおもってたけど
明るいほうがこわいね
星は遠くにあるからよくて
すぐそばだったらみんな嫌うんでしょう
すきと嫌いだけの世界ならいいけど
グレーが大切なんだよね
あいまいな薄い氷みたいな道を
割れないようにあるくんだ
いやなことしか言えない唇を
かみしめてあるいた
今度こそ間違わないようにと
誓いながらあるいた
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