夜が明け、朝は来るから。(僕の、桶狭間)/秋葉竹
そして、あのキャンプ場で出会った
囲われた星空の、
子どもたちをぞろぞろと引き連れて
詩の匂い漂うコンクリートで囲われた
夜の無人の街を歩いていく。
「あすなき暗闇の」
キラキラ、キラリ
「乾いた時間の中で」
キララ、キラ
「その眼にうつるものは」
キラ、キラリ
「愛なき生き様だというのか」
キラリ、キラキラ
星の子どもらが、素直に騒いでいる。
眼を凝らしても、ひからびた眼で見る、
あすなき悲しみに、だれも気づかない世界だと。
朝日が映るビルの背に、能面のマネキンの
心で叫んでいる、悲しみがくっきりと焼かれている。
僕に見える夜明けの歌
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