きょうそう/
朧月
パラリンピックをテレビでみながら
すごいなあすごいなあと感心する
ないものをみようと凝視している
あし 腕 視力
だれだっていつかは衰えてゆくんだけどなあ
そっとつぶやく
満杯だった命の砂が
ほらこぼれていって足跡になる
気づかないけど確かに
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