人類廃路/腰国改修
 
たとえば疑うことを忘れたら
(忘れさせられたのかも知れないけれども)
全てノンフィクションになり
フィクションは絶滅する

素速くて素速すぎる情報へのアクセスが
私たちから疑念を奪った

疑念なき世界は確かに信なる世界で
色々なものに満ち足りた世界だけれど
椅子に座る多くの人々は空っぽになった

やがてドライブを忘れて
思慮も忘れて
人形で満たされた星が暗闇に浮かぶ

美しいブルーのその星が
地球であることには変わりないけれども
そこにはもう戦争も貧困もないけれども
人形たちがただ微笑む
呆れた世界が風化寸前人類廃路
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