ウサギ狩り/山人
る
そう自分は罪人
いつまで何処まで歩いた所で罪は消えない
このまま、この白い無垢な雪山と同化出来たならどんなに良いか
不意に魂がふわりとした直後、ウサギはダッシュする
ポンポーンと連発で長閑な銃声を響かせる
やはり長閑だったのだ
ウサギはいとも簡単に逃げて行き、かすりもしない
ウサギは生き延びた
その後もウサギを追っていく
でも心の中で、もうウサギは獲ることは出来ないとの結論を出している
体はだるいし足は重い
雪は腐ってきて重量を増やしたからだ
むなしい猟だった
獲物はあったが冴えない日だった
背中のウサギは硬くなって冷たい
太陽も白い雪山を照らし続け
いささか
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