絶望の淵に/坂本瞳子
 
果てしない切なさが広がる
救われることのないこの気持は
やるせなさに変わる

消えてなくなりたい
そんな風にさえ思う

ときに見失う
自分が欲しいもの

ときに忘れる
人の優しさ

涙さえ流れない
心に開いた穴を
埋めようともせず

迷い彷徨う
魂の行先など
追いはしない
戻る   Point(4)