大きな目覚まし時計/
灰泥軽茶
大きな目覚まし時計が鳴っている
戸が少し傾いて
人気のない古い平屋から物が少しはみ出している
誰もいないのに
隙間を埋める古い記憶
戸に少し手をかけ躊躇い
後にする
かたかた鐘を打つ大きな目覚まし時計
暗闇の中で朝を待つ
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