何処パラダイス/
灰泥軽茶
あの海はどこにあるのだろうか
光り輝く波に乗せられて漂う
時折記憶の中で身体の中でさざ波うつ
色彩が揺れ包まれる温かい感触
いつの間にか私は山の中を歩いている
光り輝く緑の中で目を閉じないように
穏やかな豊かな匂い
またここに戻って来れるように
息を吸い込むと身体がふわりと浮き
柔らかな土を蹴り勢いよく走りだし
どこまでも行こうと笑いながら
ふと空を見上げようとすると
ここがどこだか忘れてしまう
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