ワタナベさん「さそりの心臓」に見る「詩とその呼吸」に関する感想文/ベンジャミン
 

   http://po-m.com/forum/i_doc.php?did=32415

ワタナベさんの作品は、描かれている世界がきれいだったり、描いているものとの距離のとり方が好きだったりするんですけど、この作品についてもそれは顕著に現れています。
でも今回は、あえてその見方とは異なる視点から、この「さそりの心臓」という作品を見てゆきたいと思っています。
それは「詩とその呼吸」についてです。

おそらく誰もが、読んで心地良いと感じる言葉の流れを持っていると思うのですが、この作品に関しては、それが目で見てもわかるくらいに感じられると思うんですね。それは一文の長さに大きく現れて
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