ララバイバイ/
ミナト 螢
季節の変わり目に痛む傷は
誰かがそっと舐めてくれたら良い
願い事をぶら下げた耳たぶの
真っ赤な祈りが少し恥ずかしい
ララバイバイ君の鼻歌と
さよならの印は胸の中に
抱え込んできた想いはきっと
一人では運べなかったと思う
冬の枯れた枝のように折れて
白い包帯が解けるまで待つ
やがて降り注ぐ太陽の光
透明になる前に伝えたい
ララバイバイ眠るみたいにずっと
君の横顔を眺められる場所
永遠という名前を付けても
振り返る度に小さくなってく
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